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カテゴリ:読書( 139 )

Rodham

Rodham: A Novel (English Edition)

Sittenfeld, Curtis/Random House

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最近読んだ本の中で、特に面白いと思った本です。

主人公はヒラリー・ローダム(ヒラリー・クリントンの結婚前の名前)ですが、
実は伝記ではなくて、途中からフィクションとして書かれています。

ヒラリーがビルと結婚しなかったらという
仮説の上に書かれた物語です。

大学でビルと出会い、恋人同士となり、
ビルとアーカンソー州に移り住むヒラリー。

作者のカーティス・シッテンフェルドという女性(カーティスは普通男性の名前)は、
恋人時代のヒラリーとビルの親密な様子を実に長く詳しく書いているので、
私をはじめ、多くの読者は実在するヒラリーに申し訳ない気持ちになると思われます。

二人のケミストリーが最初から非常に強いものであったこと、
ビルのカリスマ性も、大学時代から著しいものであったことがわかります。
でもビルと結婚することは、負債を負うことでもあったのです。

ヒラリーがビルと結婚しなかったら、
彼女はどこで、どのようなキャリアを積み、
政治に関わることになったのでしょうか。

そんな作者の妄想物語、面白かったです。



by starofay | 2020-09-10 10:05 | 読書 | Comments(0)

英訳された日本の本を読んでみた

Before the Coffee Gets Cold

Kawaguchi, Toshikazu/Blackstone Pub

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川口俊和さんのコーヒーが冷めないうちにという本、
読書好きなオーストラリア人の間で人気があるようです。

日本の本は、いつもなら実家から送ってもらうか、
帰国した時に沢山買うのですが、
コロナのせいで、現在日本からオーストラリアへ小包は送れないし、
次回いつ帰国できるかもわかりません。

というわけで、英訳されたものを図書館から借りました。
ブルーマウンテンの図書館でもこの本は大人気で、
半年ほど前に予約を入れた時は、23番目くらいでした。

待ちに待って、やっと私の番が回ってきたのです。


中二の時にオーストラリアへ来たため、
幸い英語と日本語の本は、難なく両方読むことができます。

英語で書かれたものは、英語で、
日本語で書かれたものは、日本語で読むのが当たり前。

実は日本語で書かれた小説を英語で読むのは初めてでした。



そして、すぐに深ーく後悔。



昔翻訳の仕事をしていたこともあるし、
日本の小説だとわかっているし、
日本の名前も出てくるので、
私の頭は自動的に全ての英語に翻訳された文章を
いちいち、

日本語ではどう書かれていたのだろう?

と考えながら読んでしまうのです。


そして、もし漢字で見れば納得するであろう名前も
なんてへんてこりんな名前なんだろうと違和感を感じたり、

日本語から英語へ訳されたものを
また日本語に訳してみると、
本当に原作ではこう書かれていたのか?と疑問に思ったり。



読みながら非常に疲れます。153.png




多分ね、原作は私好みの素敵な本なのだと思います。
そして、最初はヒットした舞台劇だったらしいですね。

それを知った時は、色々と納得できました。


今回の結論

多分問題があるのは、この翻訳ではなくて、
原作語が読める場合は、
原作を読まないと頭が翻訳モードに入って、
普通の読書の2倍以上疲れるということが判明 103.png


今までは、英訳された日本の小説なんて本当に少なかったのですが、
私が聞いたこともない小説がオーストラリアで大人気になっていることは
本当に嬉しかったです。





by starofay | 2020-08-07 14:40 | 読書 | Comments(5)

Salt, Fat, Acid, Heat

Salt, Fat, Acid, Heat: Mastering the Elements of Good Cooking

Samin Nosrat/Simon & Schuster

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レシピ本はお好きですか?

私は大好きですが、読むというよりは
ページをパラパラとめくるんです。

食べ物の組み合わせや
盛り付けのインスピレーションをもらうために
色んな料理やお菓子の写真を見ます。

それに、一冊の本から実際に作ってみる料理やお菓子は、
多くて二つか三つ。

ほとんどの本は、見るだけで終わります。

だからお料理の本は、図書館で借りるか、
友達の家でめくって見るだけで、
滅多に買うことはなくなりました。


私がよく聴くティム・フェリスのポッドキャストで
この本を書いたシェフのインタビューが最近アップされました。

二人の会話がとても面白かったので
早速図書館から本を借りて来ました。

この本、スゴイです。

今まで手にした百冊以上の料理の本の中で
一番インパクトがありました。

そしてこの本、写真がないのです。

あるのは、食べ物のケミストリーを説明するイラストとか、
塩の結晶とか野菜のイラストだけ。

いくつかあるレシピにも出来上がりの写真が付いていません。

なのに普段は、ビジュアルを通してやる気になるこの私が
あれもこれもと作りたくなるのです!



サミーン・ノスラットさんは、イランから小さい頃に
家族とアメリカへ移住していて、
アメリカで育ってはいるけれど
家ではずっとペルシャ料理を食べて大きくなりました。

サミーンがバークリーの大学生だった時に既にグルメだった彼女は、
当時のボーイフレンドと1年間貯金をして
バークリーで一番の高級フレンチレストランChez Panisseに行き、
お料理だけではなくサービスを含めた体験に感動して、
お客として行った翌週にはアルバイトとして
レストランで働くようになりました。

それからの彼女はシェフへの道まっしぐら。

イタリアへも数年間修行をしに行きました。

最近では、ニューヨークタイムズ紙にレシピを貢献しているサミーンが
初めて書いた本のテーマが「塩、油脂、酸味、加熱」です。

この4つのエレメントを理解できれば
レシピなどなくても美味しい料理ができるというわけです。

本当に目からウロコなノウハウが書かれていて、
私の料理の仕方にちょっとした革命が起きました。笑

丁度私が彼女を発見した翌週には、
Netflixで彼女の番組(4回シリーズ)も始まり、
既に全部観ました。

(日本のネットフリックスでもやっているかどうかはわかりません。)

番組での彼女の魅力は、彼女のエネルギッシュで楽しそうなプレゼンテーションと、
全く飾らない(おしゃれもしないしお化粧も多分していない全くの素顔)性格でしょう。

塩の編では、日本を旅行しながら日本の色んな塩味を紹介していますよ。

この本、日本ではまだ出版されていないようですが、
英語圏では大変話題になっているので、
和訳されるのではないかと思います。





by starofay | 2018-10-17 10:04 | 読書 | Comments(5)

「パチンコ」を読みました

Pachinko

Min Jin Lee/Head of Zeus

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本は相変わらずいつも読んでいますが、
久しぶりの読書感想です。

韓国生まれ、アメリカ在住のMin Jin Lee作のベストセラーで、
オーストラリアでも話題になっているため読んでみました。

1932年、釜山の近くの島の漁村で下宿を営む家族の話で、
娘のサンジャが裕福でハンサムなハンスに誘惑されて妊娠してしまいます。

妻子がいるため結婚はできないが、
妾として面倒をみてやると言うハンスの申し出を
拒絶したサンジャ。

彼女が困り果てているのを知った
日本へと渡る途中に下宿で病に伏せていた牧師のイサクが
看病をしてもらったお礼にと、サンジャと結婚し、
一緒に大阪へ向かいます。

それからの彼等の運命を辿る物語です。

題のパチンコは、彼等の末裔がパチンコ店を営むようになるため
つけられています。


戦前の植民地だった韓国、
そして日本での韓国人・朝鮮人としての暮らしを綴っているわけですから、
もちろん日本人が、彼等を差別し、苦しめるシーンがあります。

それでも歴史的に必要な以上には、日本を悪者扱いはしていないし、
良い人、悪い人は、どちらの民族にもいるというスタンス。

日本で何世代にも渡り暮らして来た人々、
中には自分が韓国人であることを隠す必要があると信じている者、
韓国人であることに誇りを持つ者などと様々な人々が登場します。

一つ残念に思ったのは、この小説の作者・編集者が、
日本語のチェックをしっかりとしなかったことです。

間違っているわけではないけれど、
男性はそんな言い方はしないとか、
戦後の日本では多分使われなかった「マジ?」とか。

日本人は、どうせ読まないと思っていたか、
ベストセラーになるのは想定外だったからでしょうね。

この本を読んだオーストラリア人は、
日本に住む韓国人の歴史を初めて知って、
勉強になったという感想が多いようです。

さて、日本で出版されることはあるのでしょうか?





by starofay | 2018-06-27 08:26 | 読書 | Comments(4)

Forgotten Garden

The Forgotten Garden

Kate Morton/Allen & Unwin

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忘れられた花園 上

ケイト・モートン/東京創元社

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いつもならバスに浸かりながらか、
床に入ってから眠くなるまでが読書の時間です。

ところが昨日読み終えた本がとても面白くて、
時間さえあればずっと読み続けて552ページの本を
3日ほどで読み終えました。


で、朗報です。和訳版が出ていますよ!

ケイト・モートンは、オーストラリア人ですが、
彼女の書く小説は、20世紀が始まったばかりの頃の
イギリスが主な舞台となったものが多いです。

この小説では、1913年にイギリスからオーストラリアへの船に
なぜか4歳の女の子が一人で乗っていて、
彼女を船まで連れて行った女性が消えてしまった。

女の子はネルと名付けられ、
船着き場で一人ぼっちの彼女を見つけた
船着き場の主任と妻に育てられる。

ネルは、育ての父親が亡くなった時に
彼女が持っていたという小さなスーツケースを渡され、
自分がなぜ船に一人で乗ってオーストラリアに来るようになったのか
イギリスのコーンウォールへ調べに渡英し、
自分のルーツのヒントを見つけ、海沿いのコッテージを買う。

一旦オーストラリアへ戻り、またすぐにコーンウォールへ帰る予定だったネルは、
急に孫娘のカサンドラを預かることになり、
結局亡くなるまでイギリスに戻ることはなかった。

代わりにカサンドラに海辺のコッテージを残し、
彼女にルーツ探しのバトンを渡したのだった。

海に、大きな屋敷に住む貴族の一家、
迷路、美しいガーデン、
姫のように大切に育てられたお嬢様に、
貧しい環境で育った孤児、
おとぎ話を書く作家に、アメリカ人の画家、
憎しみに燃えた母親。


おすすめします。



by starofay | 2017-08-08 13:30 | 読書 | Comments(8)

騎士団長殺し

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

村上 春樹/新潮社

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騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

村上 春樹/新潮社

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村上春樹さんの新作、騎士団長殺しを読みました。

作者独特のあの世界にどっぷりと浸かり、
楽しませてもらいました。

肖像画専門の画家の世界が、ある日突然崩壊してしまう。

そして謎の人物や「イデア」が現れたり、
不思議な穴が現れたり、
暗くて狭いトンネルをひたすら歩くことになったりと、
おなじみの村上ワールドが展開されます。

それは、人が普通に起きている状態では
通じることができない無意識の世界のことだと私は理解しています。

実際にはあり得ないことが起きても
疑問を持たずにただ受け入れることができる
夢の世界と似ています。

人は、日常生活で集めた情報を
夢の中で分析したり消化すると言われますが、
村上春樹の小説も夢を見ているように
あらゆる物事をプロセスする機会になるから
村上ワールド独特の満足感があるのではないでしょうか。

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Fun, Happy, Gratitude, Love


by starofay | 2017-07-23 06:55 | 読書 | Comments(2)

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

恩田 陸/幻冬舎

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実家から嬉しい小包が届きました。

直木賞受賞した蜜蜂と遠雷を早速読みました。

多分話題になっていて、日本の皆さんに私が説明する必要はないでしょうが、
中には海外で読んで下さっている人もいると思いますので、簡単に、、、、


国際ピアノコンクールを舞台に
それぞれ異なる環境で育ち、ピアノを習ってきた若者達が
音楽家としての将来をかけて競い合う物語です。

もちろん私などは足元にも及ばないもレベルのピアニストの話ですが、
ピアノ音楽が好きな人にはたまらない小説でしょう。

ただ一つ疑問に思ったことがあります。
蜂箱と共に移動を続ける暮らしで
ピアノを持たない天才少年ピアニストが登場するのですが、
本当に頻繁に練習できるピアノが身近になくても
プロ並みのレベルに達することができるのか?

私のピアノの先生が毎日の指の訓練の重要性をいつも訴えていて、
プロのピアニストは最低一時間指ならししてから
本格的な練習をするものだと言ってるので
そんなものかと思っていたのです。

コンクールで弾かれている曲をYouTubeで聴いていると
もうYouTube内で蜜蜂と遠雷のセレクションリストが
いくつかできてました。

聴きながら読むのもなかなか楽しいものです。

おかげで、いつもよりちょっと熱心に
ピアノの練習をするようになった蒼い山の主婦です。

いつまで続くのかは知りませんが、、、111.png


楽しい、美しい、愛、ついている

by starofay | 2017-06-03 09:24 | 読書 | Comments(6)

Burial Rites

Burial Rites

Hannah Kent/Picador

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凍える墓 (集英社文庫)

ハンナ ケント/集英社

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来月のブッククラブに選ばれた本です。

先週の土曜の夜に決まって、
翌朝、ブルーマウンテンの図書館に予約を入れると
私は12番目。

どう考えても来月のブッククラブに間に合わない。

その日は、毎月第三日曜日に開かれるマーケットの日で、
私がたまに本を買っている古本を売るリンの顔が
思い浮かびました。

きっと、リンが今日持ってきているに違いない!

霧雨が降っている中出かけてみると
いつものように本を並べたリンの売り場にたどり着きました。

目を皿のようにして本のタイトルを読んで行くと

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というわけでめでたく購入して
先ほど読み終えました。

19世紀のアイスランドで
死刑が決まったアグネスという女性が、
刑務所がない地区なため、
農家に死刑の日まで預けられることになる。

農家の人々は、彼女を恐れ、迷惑な存在として
ほぼ無視をするが、
彼女の魂を救おうとする若い牧師に
少しずつ心を開き、自分のことを話すようになる。


厳しくて長くて暗い冬。
小さな家で一家の人間、使用人、訪問者の全員が
狭い室内で暖をとり、お互いの息づかいが聞こえる中眠る。

アグネスは小さい頃未婚の母親に捨てられ、
捨て子として次から次へと色んな家で働き生きてきた。

やがて大人になったアグネスは、
ある農家で使用人として働いていたが
決してハンサムではないが、不思議な魅力のあるナタンの
家政婦として雇われることになる。

ナタンは、薬草で病を治す
地元の人達にとって医者のような存在だった。
また彼は、夢占いなどに大変な興味を持つ
魔術師的な存在でもあった。

そして数年後、彼女はナタンを殺した罪で
死刑と判決がおりたのだった。

アグネスを死刑まで預かることになる家の人々は、
最初は彼女に敵意を抱いているが、
薬草などに詳しい彼女を少しずつ信頼するようになる。


アグネスは実在した女性で、
アイスランドで処刑された最後の人物として有名らしいです。
作者は、歴史的資料を元にこの小説を書いています。

私の周りでこの本を既に読んだ友達は、みんな揃って素晴らしい本だと言ってましたが、
私にとって決して読みやすい本ではありませんでした。

あまりにも惨い子供時代に、
医療や、暖房や、食べ物や、移動手段が
まだまだ進んではいなかった
19世紀のアイスランドの人々の過酷な暮らし。

なんとも切なく、やりきれない気持ちで一杯です。


ところで私の属するコーラスグループは、
今12世紀のアイスランドの賛美歌を練習中なんです。

とても美しい曲です。



それから今年アイスランドに旅行を計画している友達が二人います。
お互いのことを全く知らない年層も全然ちがう二人なんですよ。

というわけで、私の中でアイスランドという国がブームです。


Beauty, Love, Gratitude, Lucky, Fun, Happy

by starofay | 2017-02-26 18:06 | 読書 | Comments(5)

Outline / Transit

Transit

Rachel Cusk/Vintage

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夫の理氏がネット新聞で書評を読み、
面白そうだと教えてくれた本を読みました。


ライターである主人公の一人称で、話が始まります。

アテネ行きの飛行機で隣になった男性との会話、
友人との会話など、
相手は彼女に色々と自分のことを話ますが、
そのダイアログの中で彼女が相手に言うこと以外に
彼女自身のイメージはわいてきません。

アウトラインでは、確か彼女の名前さえわからないままです。

トランジットでも
やはり会う人達の会話で小説が成り立つのですが、
もう少し彼女のことがわかってきます。

結婚が終わり、幼い息子二人を連れて
田舎からロンドンへ戻ってきた彼女は、
昔の恋人や家のリフォームに雇った大工との会話、
従兄の家でのディナーパーティーの様子などを通して
彼女自身の人生を語ります。

多分、私小説なのでしょう。

今までなかった新しい小説の形が面白いと思いました。



嬉しい、楽しい、感謝、愛、ありがとう、ついている、許す

by starofay | 2017-02-18 11:23 | 読書 | Comments(6)

A Fortunate Life

Fortunate Life

A B Facey/Penguin Australia

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バートの旅―オーストラリアの大地をゆく

アルバート フェイシー/清流出版

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これもオーストラリア人の自伝です。

1894年生まれのフェイシー氏は、芸能人でもなければ
お金持ちのビジネスマンでもない人でした。

学校に通ったことがなく独学で読み書きを習った
彼のこの自伝は、1981年に出版されて
すぐにベストセラーとなったそうです。


父親は若くして死に、母親に見捨てられ
祖母に育てられた子供の頃は家が貧しくて
辺鄙な場所に住んでいたため学校に通えず
わずか8歳の時に家から離れたある農場に住み込みで
働き始めます。

そこで酷い虐待を受け、死にそうになりますが
逃げ出し命からがら祖母の元に帰ります。

それからいろんな農場で住み込みで
働くようになります。

世界第一大戦が始まると
志願してトルコのガリポリで戦い
兄弟二人が戦死、
彼は重症の負傷をして帰国となります。

戦地でオーストラリアの女性達が
ボランティアで手作りした贈り物が届き、
彼にはイブリン・ギブソンという人が作った
靴下が届いたことがあります。

これを受け取る人が幸運に恵まれ、
無事愛する人たちの元へ帰ることができますように。

こんな手紙が付いていました。

そして帰国し入院した彼がある日外出許可を得て
友人と道を歩いていると
部隊の番号が付いている制服を見た女性二人が
知り合いがいると話しかけてきました。

その話しかけてきた女性が偶然にも
靴下を送ってくれたイブリン・ギブソンだったのです。

二人はやがて結婚を約束しますが、
医者達に負傷が原因であと余命2年だと言われます。

イブリンはそれでも結婚しようと言ってくれ、
結婚、7人の子供に恵まれます。

とても幸せな結婚でしたが、
路面電車の運転手をしたり、
その後農業を不況のため失ったり
健康面の問題も生涯を通してあったので
仕事の面では波乱万丈が続きます。

そして長男を世界第二次大戦で失い、
ショックでイブリンは 部分的脳梗塞を患ってしまいます。

それでも彼等は約60年間添い続け、
イブリンは、彼のストーリーを書くように説得。

家族のためだけに書いた思い出が出版され
いずれはハイスクールで教えられるようにもなったのです。


一時は、あまりにも惨い体験のために
神などいないと断言したフェイシー氏のストーリーは
なぜこんなにも愛されるのでしょうか?

彼はどんな状況においても前向きで
働き者で、自分の人生が恵まれていたと語ったからでしょう。


許す、愛、健康、ついている、幸せ

by starofay | 2017-01-10 08:18 | 読書 | Comments(3)