Burial Rites

Burial Rites

Hannah Kent/Picador

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凍える墓 (集英社文庫)

ハンナ ケント/集英社

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来月のブッククラブに選ばれた本です。

先週の土曜の夜に決まって、
翌朝、ブルーマウンテンの図書館に予約を入れると
私は12番目。

どう考えても来月のブッククラブに間に合わない。

その日は、毎月第三日曜日に開かれるマーケットの日で、
私がたまに本を買っている古本を売るリンの顔が
思い浮かびました。

きっと、リンが今日持ってきているに違いない!

霧雨が降っている中出かけてみると
いつものように本を並べたリンの売り場にたどり着きました。

目を皿のようにして本のタイトルを読んで行くと

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というわけでめでたく購入して
先ほど読み終えました。

19世紀のアイスランドで
死刑が決まったアグネスという女性が、
刑務所がない地区なため、
農家に死刑の日まで預けられることになる。

農家の人々は、彼女を恐れ、迷惑な存在として
ほぼ無視をするが、
彼女の魂を救おうとする若い牧師に
少しずつ心を開き、自分のことを話すようになる。


厳しくて長くて暗い冬。
小さな家で一家の人間、使用人、訪問者の全員が
狭い室内で暖をとり、お互いの息づかいが聞こえる中眠る。

アグネスは小さい頃未婚の母親に捨てられ、
捨て子として次から次へと色んな家で働き生きてきた。

やがて大人になったアグネスは、
ある農家で使用人として働いていたが
決してハンサムではないが、不思議な魅力のあるナタンの
家政婦として雇われることになる。

ナタンは、薬草で病を治す
地元の人達にとって医者のような存在だった。
また彼は、夢占いなどに大変な興味を持つ
魔術師的な存在でもあった。

そして数年後、彼女はナタンを殺した罪で
死刑と判決がおりたのだった。

アグネスを死刑まで預かることになる家の人々は、
最初は彼女に敵意を抱いているが、
薬草などに詳しい彼女を少しずつ信頼するようになる。


アグネスは実在した女性で、
アイスランドで処刑された最後の人物として有名らしいです。
作者は、歴史的資料を元にこの小説を書いています。

私の周りでこの本を既に読んだ友達は、みんな揃って素晴らしい本だと言ってましたが、
私にとって決して読みやすい本ではありませんでした。

あまりにも惨い子供時代に、
医療や、暖房や、食べ物や、移動手段が
まだまだ進んではいなかった
19世紀のアイスランドの人々の過酷な暮らし。

なんとも切なく、やりきれない気持ちで一杯です。


ところで私の属するコーラスグループは、
今12世紀のアイスランドの賛美歌を練習中なんです。

とても美しい曲です。



それから今年アイスランドに旅行を計画している友達が二人います。
お互いのことを全く知らない年層も全然ちがう二人なんですよ。

というわけで、私の中でアイスランドという国がブームです。


Beauty, Love, Gratitude, Lucky, Fun, Happy

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by starofay | 2017-02-26 18:06 | 読書 | Comments(5)
Commented by sakanatowani at 2017-02-27 08:36 x
アイスランド・・・私には全く未知の国。地図のあの辺だなあってことしか知らない国だなあ。だからその国を舞台にしてるなら、まず明るい小説を読んだほうがいいかもね;-)特に過酷な境遇の子供の話は、自分と重なってしまって辛くなります。
すご〜くきれいな曲だねえ。聞きながら、(私の中の勝手な)アイスランドの海辺の風景が頭に浮かんで、うっとりぞくぞくしました。
Commented by Mumちゃん at 2017-02-27 16:53 x
アイスランドってさ、確か財政破綻しかけてなかったっけ?
それなのに、世界平和度指数とかで上位にいなかったっけ?
いや、どれも記憶がイマイチやけど(笑)
殺人犯を個人宅で預かるって・・・あり得ない(@@!!
Commented by Emmentalcheese at 2017-02-27 22:21 x
アカペラはやっぱり、いいねー。 ライブで聞いたら・・・鳥肌もんだね。きっと!!
なんで? 隣の人と距離を開けて立つの? 音響効果がさらにいいのかな・・?

ピーントきて、古本で! やっぱりかおりさんは冴えてるね。
とはいえ・・・本当に、昔のヨーロッパ・・・。 農家は大変だったろうね。 ここ山国もそうだよ。。。この間、子供達とたまたま見た映画は、戦争で亡くなってご主人を失った妻が自分の子供を農家に売る話で・・・すごく、すごく衝撃的だったぁ。。。 
Commented by tuto at 2017-02-28 06:21 x
私も小説のあらすじを拝見して、やりきれない気持ちになりました。
当時のアイスランドの過酷な環境と
主人公の処遇に触れると
どこに出口を求めていいのか分らなくなりますね。

アイスランドの賛美歌は透き通るような美しい音色ですね。
きっと聴きに来られた方は感動すると思います。本番が楽しみですね。
Commented by kumafamilie at 2017-02-28 09:10
かおりさんはやっぱり引き寄せ力がありますねー!
私もベルリンに居た時は欲しかった子ども服(冬腿のヤッケの替えが欲しい等)を児童館のお持ち帰りコーナーや子ども用の蚤の市で見つけたりしていましたが、日本の田舎に越してくるとそういう場所がまずありません。
それでも、下の子の服もチャイルドシートも声を掛けた友達にお下がりを回してもらえ上の子同様ほぼ100%お下がりです☆

↓お水を使わないって良いですね!
お野菜や果物に含まれる水は生きる為の水なので水道水より良いと何かで読んでなるほど!と思いました。
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