Rules of Civility


Rules of Civility

Amor Towles/Sceptre

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中年の夫婦が、美術館で展覧会を観ている。

戦前に有名な写真家が隠れカメラで撮影した
電車に乗っている人々の写真の展覧会だ。


ある写真の前で妻の方が立ち止まり

「ティンカー・グレイだわ。」

やせすぎで、薄汚れた顔をして
ぼろぼろのコートを着ている男性の姿がそこにあった。

彼の目は生き生きとしていて
口元にはかすかな微笑みが浮かんでいる。

夫に、昔の知り合いだったけれど、
もう長年噂話も聞いたことがないと説明して
彼等は足を進める。

別の場所に今度は、いかにも裕福な格好をした
同じ人物の写真があった。

夫にそう言うと、全然別人に見えると驚く。

良かった、彼は立ち直ったんだねと
ほっとしたように夫は言う。


妻は、違うのよ。
これは、前の写真なの。


それ以上夫に説明しなかったのは、
隠す必要があったからではなく、
ただ、若い頃の思い出を話してしまうと
薄れてしまうような気がしたから。




「ティファニーで朝食を」を彷彿させるような
素敵な小説でした。


愛してますついているうれしい楽しい感謝しますしあわせありがとうゆるしますごめんなさい許して下さい美味しい〜
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by starofay | 2016-08-31 09:05 | 読書 | Comments(3)
Commented by John.John at 2016-09-02 09:24 x
昔の知り合いの男性は、貧しくはなったけれど
充実した日々を送っているのかな

その2枚の写真で色々な人生が描けそう
映画にもなったのかな?
Commented by Emmentalcheese at 2016-09-02 22:14 x
ロマンティックな小説だね~!

PCからならーー!
コメが書けるみたいぃ!
なんで、携帯+タブレット端末はダメなのかな?

まだ。。原因がわかんない。。。。

週末だね~!
楽しい時間を過ごしてね~!
Commented by starofay at 2016-09-04 11:26
JJ兄、
映画化して欲しい小説だったよ。
そう、彼は富を捨ててから充実した人生が始まったんだと思う。

エメンタールチーズさん、
他にもコメントできないことがあるって報告があるの。どうしちゃったのかな。エキサイトのプラットフォームの問題だと思うんだけど。
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