2015年の冬から春に読んだ本

The Language of Flowers: A Novel

Vanessa Diffenbaugh / Ballantine Books



花言葉をさがして

ヴァネッサ ディフェンバー / ポプラ社



ヴィクトリアは、何度も里子に出されては
孤児院に戻された経歴のある18歳の女性だ。

何の学歴もなく、全く取り柄のなさそうなヴィクトリアは、
小さな花屋で働き始める。

花言葉を熟知しているヴィクトリアには、
花を通して客を幸せにする才能があることが明るみになる。


花を育てて市場で売っている青年と知り合い
二人は花言葉の写真辞典を作成し始めるのだが、
ヴィクトリアの過去に隠された秘密が
彼女を幸せにすることを許さないのだった。


傷つき、傷つけてしまった過去と対面することができるのか?


この本は、とても面白かったです。



Our Souls at Night (English Edition)

Kent Haruf / Picador



コロラドの田舎町に住むルイスは、数年前に妻を亡くしてから
ずっと一人暮らしをしている。

ある日、隣人の未亡人アディーが訪れ、
ルイスに奇妙な申し出をする。

私たちはお互い長年一人暮らしをしていて孤独だ。
特に長い夜の淋しさには耐えられない。
もし良かったら夜、私の家にやってきて
一緒のベッドで眠ってくれないか?

ルイスは驚愕するが、一晩考えて
次の晩からパジャマを持参でアディーの家に通うようになる。

しばらくの間は、ただ同じベッドで横になり
おしゃべりをするだけで、
ルイスは朝になると自宅へ帰っていたが、
アディーの孫息子が親の事情で長期滞在するようになると
ルイスとアディーは本物の祖父母のように
一緒にランチを食べたり、出かけたりするようになる。

ルイスとアディーの家の間に住む
彼等より年配のルースの家で夕飯を一緒に食べたり、
まるで本物の家族のようになり、
愛情が芽生える。

しかし、アディーの孫を迎えにきた息子が
母親とルイスの間柄に怯え、嫉妬し、
孫に会いたければ二度とルイスと会わないことを約束させる。


この小説の面白いところは、
ストーリーラインが、普通の恋人たちの反対方向に向かうのです。

最初は長年一緒に暮らしてきた老夫婦のように
ただ一緒に横になっているだけだった二人が
やがて孫や犬や隣人を交えた家族になり、
親しい恋人となり、
反対する家族から隠れて電話で話すようになる。


日本語版は出ていないようです。

The Orphan Master's Son

Adam Johnson / Black Swan




半島の密使(上) (新潮文庫)

アダム ジョンソン / 新潮社



2013年ピュリッツァー賞を獲得した小説です。

北朝鮮の孤児院で育ったジュンドが
日本での拉致やスパイ活動をする工作員となり
英語を習いアメリカ行きの任務を命じられたりするうちに
狙いの人物へ近づくことに成功する。

正直言ってピュリッツァー賞を取ってなければ最後まで読むことはなかった本です。
前半を読むのに3ヶ月くらいかかりました。

日本人として拉致の場面を読むのはつらすぎるし、
そういうことをした主人公の幸せや成功を願うのには無理があります。

後半は、それなりに面白いのですが、
かなり無理があるストーリーでした。



The Goldfinch

Donna Tartt / Abacus


800ページもある大作です。これもピュリッツァーを受賞しています。

テロ事件遭遇した13歳の少年の人生が
その時の瀕死の老人との出会いに大きな影響を受ける。

精神的ダメージを引きずりながら、
やがてアンティーク商人となった彼は、
犯罪の世界に引き込まれて行く。

面白かったのですが、非常に長い。
半分の400ページでも同じストーリーを
語ることができたのではないかと思いました。

The Lighthouse (Adam Dalgliesh Mysteries)

P.D. James / Vintage



ヘビーな小説を立て続けに読んだ後に
たまには探偵小説も良いものです。

PD ジェームスはわりと最近「発見」した
イギリスの作家で、
かなり優れた書き手でした。

彼女は昨年に90代で亡くなっていますが、
これから遡ってあれこれ読むのが楽しみです。



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by starofay | 2015-10-06 08:23 | 読書 | Comments(1)
Commented by Mumちゃん at 2015-10-06 15:01 x
今、NZへ持って行く本をあれこれ選んでいるところ
何冊くらいいるやろねぇ 1年分(笑)
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