Burnt Shadows

Burnt Shadows

Kamila Shamsie / Picador



この本の表紙を見てください。

なんとなく日本的に見えるでしょう?


それもそのはず、和服の模様なのです。


パキスタン人でロンドン在住の作家
カミラ シャムシーの
この小説の主人公は、
日本人の田中ひろ子という人物。


ひろ子は長崎で産まれ育ち、ドイツ人の婚約者がいるが、
彼は原爆で亡くなり、
彼女の背中には、和服の鳥の模様が焼きついてしまう。

通訳だった彼女は、戦後アメリカ人相手の仕事から逃げ出すように、
婚約者だったコンラッドの姉が住むインドに向かう。

そこでイルセとイギリス人夫の住む
バートン家の屋敷にしばらく滞在することに。


二十代まで日本に住んでいたひろ子の人生は、
インド、トルコ、パキスタン、
そして最後はニューヨークへと移動して行く。



ひろ子の息子やイルセの息子と孫の運命的な関係が、
わりと最近の世界的な出来事を背景に語られます。



戦争、原爆、被爆者、言語、宗教、人種、国籍、
生まれの国から離れて暮らす外国人や移民。

父親と子の複雑な関係。
母親が子の人生の選択に対して持つパワー。

そんなテーマが繰り返し現れます。




普通の小説なら、登場人物の人格の成長を追ったり、
苦労をして生きてきた二人が
最後にとうとう出会い、めでたしめでたしとなったりするものですが、
この小説には、最後にびっくりさせられました。

その終わり方になんとも言えない居心地の悪さを
しばらく感じるかもしれません。

そこに作家のアメリカが代表する
白人社会に対しての怒りを感じました。


日本人が主人公で、2009年にはオレンジ賞の候補にもあがった本ですが、
日本では出版されていないようです。





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by starofay | 2014-10-14 16:36 | 読書
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