ザ・ラクーナ

一晩中雨が降り続き、今朝も大雨です。

昨日は窓際とか、バスルームに発生したカビの掃除を
しておりました。


それでも今日は、昨日の天気予報よりも
さらに涼しいので(外の気温は現在多分13℃くらい)
セントラルヒーティングをつけて
家の中を乾燥させることができそうです。

おまけに温風が出てくるところで
洗濯物の部屋干しもできそう。


寒いお天気がこんなに嬉しいなんて001.gif


カレンダー上は、今日から秋です。
昨日と今日の最高気温の温度差は約10℃。

私っていつもお天気の話しばかり?

オーストラリアでよく言われるのは、

「イギリス人はいつもお天気の話しをする。」


人って、お天気が悪い所に住むと
お天気がいつも気になるのかも。

というわけでこんな雨の日は、読書。
今日は本の話しにしましょう。


The Lacuna

Barbara Kingsolver / Faber and Faber



残念ながら日本語には訳されてないようですが、
とても興味深い話しだったのでご紹介しますね。

ハリーは、アメリカ人の父とメキシコ人の母の間に生まれ、
アメリカとメキシコを行ったり来たりして育ちます。

目立つことが嫌いな彼は、ひっそりと暮らしながら
夜になると日記にその日観察したことなどを書くのでした。

彼がまだ子供の頃、母親の恋人が住む島で
稀に満月と引き潮の関係で(確か)
水中にある洞穴を通り抜けることが可能であるという話しを聞きます。
それに挑戦して死んでしまった人もいると。


メキシコ料理が得意な彼は、
やがてディエゴ リべラのプラスターを混ぜる
アシスタントとなり、彼の家のスタッフとなり、
リヴェーラの変わった妻フリーダ・カーロと
長年をかけて友情を育て上げます。


やがてリヴェーラがロシア人の亡命者トロツキーを家に招待し、
仲違いしたトロツキーが別の家に住むようになると
バイリンガルのハリーは、
トロツキーの料理人/秘書として働くようになります。

政治にあまり興味がないハリーは、
それでもトロツキーの人柄に惹かれ
父親のように親しむのですが、
やがてトロツキーは暗殺されてしまいます。


警察の調査が行われる中、
ハリーがやっかいなことに巻き込まれぬよう
アメリカで展覧会をする予定だったカーロは、
ハリーを彼女の絵の配達人/付き添いとして
アメリカに彼を逃がします。


父は亡くなっており、誰も知り合いのいないハリーは、
父が遺した車で行く宛もない旅に出て、
ある町に辿り着くと、そこに宿泊し、
そのままその地に定着することになります。

メキシコを出るまで日記を書くことしかしなかったハリーは
古代メキシコを舞台にしたファンタジー小説を書き始め、
それが大ヒットベストセラーになり、
次々と作品を書き続けます。

独身で背が高く見かけも悪くない彼の周りには
女性ファンが押しかけます。

目立つことが相変わらず苦手で、
しかもホモセクシュアルである彼には
女性ファンに追いかけられるくらい
苦痛なことがありません。

そんな時に彼は、前に同じボーディングハウスで一緒だった
しっかり者でかなり年上の女性ヴァイオレットを
秘書として雇うことになります。

それから彼女は、母親が息子をかばうように
彼を助けるようになります。


やがてハリーが共産党主義者であるという疑惑が浮かび
彼の元にはFBIが訪れるように。

その頃のアメリカでは、コミュニズムは罪であり、
実際に共産党主義者ではなくても
疑惑があるというだけで、追いつめられ
それはまるで魔女狩りのようでした。



ハリー自身は自分がコミュニストであるという
自覚がないにしてもヴァイオレットに
日記などは全て燃やすように指示しましたが、
やがて彼が若い頃にトロツキーの秘書であった事実が浮かんできます。

有罪となったハリーは、社会的地位をなくし、
近所で可愛がっていた子にも会えず、
今までベストセラーであった本も廃盤となり、
密かに会っていた恋人にも捨てられてしまいます。


そんなことがあってもヴァイオレットは
彼を捨てずに守り続けようとします。

傷心のハリーは、ヴァイオレットとメキシコに旅に出、
昔住んでいた島の海で泳いでいるうちに行方不明になります。

メキシコに出かける前にハリーは、
大金をカーロの元に送っていたようですが、
彼の遺書には、アメリカの彼の家とある程度の金額を
ヴァイオレットに残してあり、
彼と彼女は深い愛情で結ばれていたと書いてあったのです。

そんなヴァイオレットの元にある日
カーロから写真/絵?が届きます。

それを見てヴァイオレットは、
ハリーが生きていることを確信します。


焼くように指示されていたハリーの日記を
ずっと隠し持っていた彼女は、
彼女の死後に日記が出版されるように取り計らい、
それがこの小説という設定です。


今まであまり知らなかったロシアの政治と
1940年代のアメリカの社会が
少しだけわかるような気になりました。


もちろんフィクションではありますが、
フリーダ・カーロの複雑で、難しくて、魅力的な人物、
そして彼女の家庭の様子などもとても興味深かったです。



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ありがとう 056.gif


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美味しい〜(by JJ)


Be safe and have a good day!
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by starofay | 2013-03-01 08:21 | 読書 | Comments(8)
Commented by John.John at 2013-03-01 10:14 x
かおりちゃんが書く本の紹介を読むと買いたくなるのよー
我が家には、積読本が崩れそうになってるのに
翻訳されて無くて良かった
Commented by samandra at 2013-03-01 11:19 x
私は英語の本をふつーに読めるような語学力がないため、いつしか読書から遠のいてしまっていますが
かおりさんのあらすじだけ読んでも面白そう!と思いました。
読書したいわー。
日本語で。誰にも邪魔されず。←ムリ。笑
Commented by Josh&Kai'sMum at 2013-03-01 12:28 x
かおりさんは人の一生を描いた本、好きやんねぇ
なかなかそんな大作には手が出ないわ(^^;
Commented by Emmentalcheese at 2013-03-01 17:49 x
↑ ホントに! かおりさんが紹介してくれる本はどれも面白そう~♫ 本が大好きなかおりさんだからこそ、紹介文も素敵に書けるんだよね~。 やっと、春らしい気温になる週末。 花粉も飛びそう~~。 かおりさんファミリーも、素敵な週末を過ごしてね! 
Commented by Emi at 2013-03-02 03:34 x
雨の日がそんなハッピーに利用できるとは、さすがかおりさん。
その環境に住み慣れておられる方は違いますね。
こちら(スウェーデン)では冬の長い夜、毎日降る雨に慣れるのにすこし苦労しました。

早く英語のレベルもあげて、かおりさんの紹介してくださる本を読めるようになりたいです。
Charlie and Chocolate Factoryは去年、読みました。まだまだ、そのぐらいのレベルです。(汗)

FBへの申請、ありがとうございました^^
Commented by tantan_quelle at 2013-03-02 23:05
紹介された本のあらすじをフィクションだと思って読み始めましたが、フリーダ・カーロが出てきたのでアレ?と思いましたがやっぱりフィクションなんですね。
幕末の京都が舞台の『千両花嫁』という本を昨年読みました。
こちらもフィクションなのですが、坂本龍馬や高杉晋作といった人物が脇役として登場し話を盛り上げます。
短編集なのでさらりと読め、江戸の京弁も軽快ですし、なんといっても主人公の女性が機転が利いていてカッコよく面白かったです。
和書ですが機会があれば是非♪
Commented by ブックちゃん at 2013-03-07 11:47 x
おもしろそうです!
翻訳がでるかな、いつの日にか。
今は、かおりさんの紹介文で大大満足。
子育てがひと段落したら読みたい本のリストに入れておくことにします。
ハバラブリーデー!
Commented by starofay at 2013-03-07 20:14
ブッックちゃん、
こんなに面白い本、なぜ翻訳されてないのでしょうね。
You have a lovely day too!
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