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ア・デンジャラス・メソッド/ A Dangerous Method

Dangerous Method [DVD]




精神分析の父、フロイトと、その弟子ユングの間にいた女性
サビーナ シュピールラインの3人についての
デヴィッド クローネンバーグが監督のドラマを観ました。



私は大学で心理学を専攻していたこともあるくらいですから
もちろん観なければならない映画でした。



戦前のウィーンに住むユダヤ人のフロイトが
彼が開拓した精神分析を受け継いでいくと思っていた
スイス人で、裕福な女性と結婚し、
不自由のない生活を送るユング。

ユングの元に送られてきた患者のサビーナは、
美しく聡明なロシア系ユダヤ人です。

精神科医として勉強するようになるサビーナと
関係を持つようになったユングは
やがて彼女を捨てる。

サビーナは、研究を続けるためにフロイトの元へ行くが
その後またユングとフロイトの間を行き来するようになる。

フロイトとユングが後に決別したのは有名な話しですが、
二人の間にはサビーナがいたというのがこの映画のプレミスなわけです。


キイラ ナイトリーの演技はなかなか見ものでした。

私はどちらかというとユング派ですが、
この映画ではフロイトの方が圧倒的に好感が持てる人物でした。

フロイトはユングと決別した後、
ナチを逃れるためにロンドンへ移住してます。

フロイトの現在ではミュージアムとなっている
ロンドンの家に行ったことがあります。

フロイトの横椅子や、アンティークのオーナメントが見事でした。
映画でもフロイトの部屋に再現されてありました。


そしてサビーナの精神分析における研究は
フロイトとユングの研究に大きな影響を与えたと言われます。

彼女は、子供二人とナチに殺害されました。


これは、多分一般受けする映画ではないと思います。
それでもフロイトやユングに興味を持つ人ならば
私が言わなくても観るでしょうね。 001.gif



真実に基づいたストーリーでも
監督の思惑一つでキャラクターの印象が
変わってくるものだろうと思います。


私はいささかユングにがっかりしたのですが、
ユングに観せて、彼の意見を聞いてみたくもあります。



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by starofay | 2012-06-01 21:06 | 映画
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