The Bone People


f0155522_16321236.jpg




The Bone People: A Novel

Keri Hulme / Penguin (Non-Classics)




先日読み終わったニュージーランドの作家ケリ・ハルムの本です。
これは、1985年ブッカー賞を獲得していますが、
最近Jに借りるまでは、知らない本でした。

It's one of my favourite books 私が最も好きな本の一冊なの

そう言われなければ読むこともなかったのですが、
ある日、せーちゃんをスクールに迎えに行って
彼女を待つ間日向で読んでいると
通りがかりの別の学年のお母さんが、

That's my favourite book! と話しかけてきました。


どうやら有名な名作だったんですね。


主な登場人物は3人。

7歳で、口をきくことができない白人の子供サイモン。
3歳の時、ボート遭難事故で孤児になり
マオリの夫婦に育てられるが、養母はインフルエンザで亡くなってしまう。
口がきけない他にいろいろ問題あり。

サイモンの養父のジョーは、
工場で働きながらサイモンを育てている。
サイモンを深く愛し、よく面倒を見て、可愛がっているが、
サイモンが問題を起こす度に彼を殴る。

サイモンが忍び込んだタワーに住むケレレン(作者と似た名前のため、
彼女自身がモデルと思われる)
ケレレンは、孤独を好む強い女性。
一人でタワーに住み、財力があり、アーティストで、
ギターを弾き、合気道を日本で一年習ったため、
数人の男性を相手に喧嘩をしても負けることがない。
彼女には8分の1マオリの血が流れている。


一旦近づき強い絆で結ばれているように見えた3人が
離ればなれになり、破壊的で孤独な自分との戦いの後
歩み寄ることができるのか?



マオリの神秘的な土地と海との関わり、
運命的な人と人との繋がり、
そして個性の尊重がテーマとして流れています。


私は、ケレレンの強い個性に圧倒されました。

一応は女性だけれども、男性的なエネルギーが強く、
自分のことを性的に中立だと考えています。
恋をしたこともなければ、性欲も全くない。

だけどもサイモンとジョーが,
なくてはならない家族のような存在となることを拒絶し、
同時にサイモンもジョーもお互いに傷つけ合ってしまうと、
自分の家(タワー)を破壊し、
自分の健康をも破壊しようとし、
最終的には受け入れるようになるのです。

この人物が興味深いのは、
これが多分作者の人格そのものと考えられるためだから。


この小説は作者が発表した唯一の(長編)もので、
新人でありながらブッカー賞を獲得しました。
もう27年も前のことになります。

その後の彼女は自然保護の仕事をしたり
詩を発表したり、絵を描いたりしているようです。


詩的な要素が多く翻訳しにくいためか、
和訳はさてれないようですが、
英語を読むのに不自由がない方にはおすすめします。


私はニュージーランドには一度しか行ったことがないのですが、
丁度1985年頃だったはずです。


いつの日かまたニュージーランドに行くのが
ますます楽しみになってきました。


f0155522_16322120.jpg


気軽にコメントをしていって下さいね。



応援クリックよろしくお願いします。

人気ブログランキングへ

ありがとう 056.gif


愛してます
ついている
うれしい
楽しい
感謝します
しあわせ
ありがとう
ゆるします
美味しい〜(by JJ)


Be safe and have a good day!
[PR]
by starofay | 2012-05-12 16:33 | 読書 | Comments(2)
Commented by Josh&Kai’sMum at 2012-05-12 22:43 x
では、いつの日か、NZの神秘の森でお会いしましょう(^^)v
Commented by samandra at 2012-05-13 13:26 x
英語を読むのに不自由なければ、ここでも好きに本を選んで楽しめるんですよねー。
何年住んでも、大人になってからでは勉強しないとダメだわね。

Happy mother's day!
<< マザーズ・デー 塩麹焼き鳥 >>