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栗の渋皮煮タルト

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W家の今日もいろいろのまちまちちゃんのを見てから
ずーっと食べたいと思っていた栗の渋皮煮のタルト。

冷蔵庫にまだ少し渋皮煮が残っていたけど、
また栗を買ってきて作ってしまった。037.gif

栗の鬼皮を剥くのももう手馴れたもの。

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クレームダマンドはパニポポ師匠のレシピに渋皮煮を潰したものを混ぜて、
ラムをジャボっと入れて、上に栗を飾って焼いてみた。

きっとまちまちちゃんのタルトとは別物だけど、
美味しかったー053.gif

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理氏はね、栗が嫌いなの。
珍しい人でしょう。
だから飾りの栗を取り除いて食べていた。
栗以外は大変美味しいと言ってた。
変な人よね。


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まちまちちゃんは、NZにカナダ人のダーリンと4歳のリアム君とお住まい。
去年の3月までずーっと福岡に住んでいた九州女子。
お料理やお菓子作りがとっても上手で、
彼女に会ったことのある人によるとものすごく綺麗な女性だと報告している。
ブログを読んでいると彼女がいかにしっかりもので、
可愛くて、ユーモラスで、Lovableなのが分かるの。
ワインとチーズをこよなく愛する彼女は、日本で勉強して両方の資格を獲得したんだって。
しかもジャズもピアノも好きなみたいだし、
南半球に住んでいて、子供の年齢が近くて、
好きなものが果てしなく似ている彼女は、
会ったことがなくても他人とは思えない存在なの。
まちまちちゃんののブログに行った事のない人は、GO!



タスマニアは、NZのように寒くて乾燥しているからピノ・ノアールを育てるのに向いている。

その昔、ワイン業界で働いていた頃、タスマニアのピノ・ノアールでも一番好きだったのが
Moorillaだった。

だから今回の旅行ではMoorillaのワイナリーに行くのが楽しみだった。

ホバートの街の真ん中から車でたった10分ほどの所にあった。

川に面した葡萄園の向こうには山も見える。

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今は葉が全部落ちてしまっているけど、
緑の葉が茂り、葡萄がたわわと生っていると綺麗だろうな。

ここで面白かったのは、ヴァインのTrellis(日本語は知らない)。
ヴァインは、一線に植えられているのだけど、
一本ごと左右交互に引っ張られてTrellisのワイヤーにくくりつけられていた。
この方法を見たのはここが始めて。

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後で聞いてみたら、ピノ・ノアールはあまり栄養や水分を与えないで
お互いと競争させた方が良い実が生るので
ヴァインの間隔は狭く植えてあるけど、
実の方はたっぷりと日に当てて、
風通しを良くするためにしてあるんだって。

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とてもモダンなワイナリーで、かなりお金がかかっている感じだった。
この階段の真上にかかっていた絵は、
オーストラリアの現在生きている画家で一番有名で高いJohn Olsenのもの。
この人の絵があるということは、ワイナリーの持ち主が大変な金持ちである象徴のようなもの。

ちなみに私は、John Olsenの絵が最近まであまり好きじゃなかった。
なんとなく皆ゲロを思い浮かべる絵ばかりだと思っていたの。
だけど、この黄色い絵は嫌いじゃない。

Moorillaのテイスティングルームは、高級レストランのバーという感じ。
普通は暗い蔵の中なんだけど、
ここは白い天井、壁、床、そしてガラスで超モダンだった。

多分一流デザイナーのものだと思われるジャケットを着た若い男性のダニエルが
洗礼された軽やかな口調でワインの説明をしてくれる。

Moorillaのワインは、もう酒屋には置かれてなく、
全てCellar Door、メイリングリスト、又はレストランのワインリストで完売するらしい。

白ワインは全てエレガントで、甘ったるかったり
オークが利きすぎているものが一つもなかった。

肝心のピノは二種類。

まずは安い方から。

びっくり!

10年前に私がよく飲んでいたピノとは似ても似つかない味。

理由は三つ。

1.ワイナリーの方針としてヨーロッピアンスタイルのワインで、
しかも高級レベルのものしか作らないと数年前に決定された。

2.ワインメーカーが変わっていた。

3.ワイルド・イーストを使うようになっていた。(要するに自然酵母)


10年前のMoorillaのピノは、良く熟れたさくらんぼにキャラメルと
秋の落ち葉が積もる森の地面のような香りと味だったはず。
(ワイン業界では本当にこういう言い方をするのよ。笑)

でも新しいピノは、甘さが抑えられていて、一日中外に出しっぱなしだった
イチゴがちょっと発酵したような味と匂い(ワイルド・イーストの特徴)がした。

これはこれで良いのだけど、昔のピノが無くなってしまったのが
ちょっぴり残念だった。

高い方はもっと発酵したイチゴの香りがきつかった。

あと、このワイナリーではベルジアン(ベルギータイプ)のビールもつくっていて
こちらの方も4種類テイスティングしてみた。

なるほど、ヴィットビアとかヨーロピアン黒ビールがお好きな方には好評かも。

ピノの高い方と安い方二本買って$80くらいだった。

私はテイスティングに行くと必ず何か買うようにしている。
昔業界で働いていた頃、無料で飲みに来て、さんざん時間を潰したあげく何も買わないで
帰った客をちょっぴり恨めしく思ったのを覚えているからね。

テイスティングをオファーしている側にしてみれば、結構お金がかかるものなのよ。



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場所も、景色も、施設も、ワインも良いから、万が一ある日タスマニアへ引越すことがあったら
ここで働かせて欲しいと思ったわ~。

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by starofay | 2009-06-13 17:08 | お菓子 | Comments(23)
Commented by 紅葉 at 2009-06-13 17:50 x
わあ、栗おいしそう。こっちで栗を食べた事がないような気がします。。。前のライムのタルトの記事を見て、うちの庭にわずかなながらに実った8個のライムで初めてタルトを作ってみました。どうやって使おうかと迷ってたけど、これで全部食べちゃいます。現在、冷蔵庫で冷やし中。タスマニアの写真も楽しんでまーす。
Commented by 天使 at 2009-06-13 17:52 x
ワインの善し悪しの判断が凄いアマチュアなワタシですけど・・・
飲みすぎると突然キュ~と酔いがマワル印象があります。
あの絵を生で観てみたいです(^^)
Commented by まちまち at 2009-06-13 18:53 x
コメント見て飛んできたよーー。おーー、かおちゃん、また私も食べたくなってきたではないのーー。笑 実は、今日、私もまた栗買ってきたんだよ。爆
かおちゃんの渋皮煮、こっくりしていて、美味しそう☆ うちのすっちゃんも、栗ってそんなに特別なものじゃないらしいの。私のくりきちがいぶりが、よく分からないらしいわー。でも、栗、タルトにしても、ほんと美味しいよねーー♪ そして、身に余りすぎるご紹介をありがとう。笑 どうも、誤解を招いてるようだけど、私、おなかも背中の肉もはみ出したおばちゃんだから、そこのとこ、ちゃんと訂正しとかなくちゃ!笑 でも、かおちゃんとは、本当に共通点が多いし、なんというかいろんなものの感じ方も心底共感できることがたくさんあるから、嬉しいよー。ありがと♪

Commented by まちまち at 2009-06-13 18:54 x
コメント長いってエラーが出て怒られたよ。笑

つづき・・・
そして、タスマニアのワインなんて、飲んだことなーーい!!
かおちゃんのワインの表現、すばらしすぎるっ☆ ものすごく豊かな表現、そして語彙力で、ほんとに、容易にそのワインの味わいが想像できるものー。でも、NZもそうだけど、ある種ブルゴーニュスタイルに近づけるのが昨今の流行のようだね~。甘みをストレートに感じるよりも、食事には、甘みを抑えたほうが、あうからなのか、人の好みもそちらに傾いてるのかな。それに、やっぱり、地元の美味しいワインというのは、市場に出回らないものなんだね。ここに私も行きたい!!
働きたいというかおちゃんの気持ち、すっごくよく分かるよーー。
Commented by panipopo at 2009-06-13 21:19 x
このタルト、まっちゃんのところで見てから、おいしそう!って思ってた。
やはりかおりちゃんも作ったんだね~☆
理氏は栗が嫌いなの?さつまいもとかもダメ?
日本の煮豆は???

ワイナリーの話、面白かった。
私はワインを飲まないし、全然興味はないけれど、やはり読むと面白い。
味って、やはり製造主の意向でいくらでも変わるものなのね。
ここのワインは幻のワイン(そこらでは買えない)なんだね。
そうなると、もっとありがたみがあって、マーケットバリューも上がりそう。
確かに無料で試飲試食をさんざんして、ケチつけながら何にも買ってくれなかったら悔しいよ。

私もアメリカでの仕事は、ある業種でしてたので、それ関係を利用すると気を遣って気安く物を頼めないの^-^;
その忙しさがわかるから。。。これってソン!?笑

応援も☆ 

Commented by ママン at 2009-06-13 22:51 x
このタルトおぼえてますよ。かおりさんのもおいしそう。うちだと栗が奪い合いになるのにかおりさんのうちでは残って独り占め?
ワインの種類ではピノ・ノワールが一番好き。やっぱりタスマニアが気になる!でもオイスターには白よね~。
Commented by モニ at 2009-06-14 00:33 x
タスマニアに行って、色々うずうずして帰って
きたんだねー。なんか実り多き旅だった感じ。
うん、まちまちときっと気が合うよ!!

英語がとても上手な日本人のお嬢さんがウェイトレスをしていた。
この子はここ長いな(同類発見)と思いながら英語で全部注文したの。

へへへ。私かおちゃんのこーゆートコがなんか好きなんだよ
Commented by marimari at 2009-06-14 03:17 x
なんて美味しそうな栗のタルトなんでしょう☆
栗、大好き!!!!!!
お正月は、栗きんとんは特にた~~くさん作っちゃうんです。
主人側の実家へもお節持参するってのもあるんですけどねっ
タルト、綺麗で美味しそうですね~

ワイン、私以前すんごく酔っ払い、足ガクガクしちゃって・・・
要注意です(笑)
Commented by かおり at 2009-06-14 07:52 x
紅葉さん、
ライムタルト、美味しかったでしょう?
栗、今年は沢山食べました。
渋皮煮にすると美味しいですよ。

天使さん、
この画家の絵は、オーストラリア中のギャラリーにおかれてますよ。
オペラハウスの中にも大きいのがあります。
彼のカエルの版画シリーズも有名です。
Commented by chocolata* at 2009-06-14 08:11 x
このタルト、本当においしそう〜♪ 栗の渋皮煮は大好きだけど、鬼皮を
むくのが大変そうで、作ったことないの。かおりちゃんみたいに「手馴れ
た手」の持ち主が家族にいたらいいなぁ! 

まちまちさんのブログ、最近知りました。訪ねてきてくださったのがきっかけで。もしかすると、かおりちゃんとこから飛んできてくださったのかも?! ブログで知り合う人は地理的に遠い人も多いけど、東京にいながらNZやブルーマウンテンでの暮らしぶりを読ませてもらうことができて、うれしいなって思う^^


タスマニアのワイン&ビールの話を読んで、ますます訪ねてみたく
なってきました! かおりちゃんが移住先に選んで、そこで仕事しよう
かな〜って思ったりするくらいの所だし^^
念ずれば通ず!
思ったり、うくらい、いいところ。
Commented by かおり at 2009-06-14 08:14 x
まちまちちゃん、
まちまちちゃんも、ブルゴーニュタイプのピノが好き?
私はNZのアタ・ランギが美味しいと思う。
でももう何年もNZのピノは飲んでないな。
美味しいピノはやっぱり高いよね~。
Commented by かおり at 2009-06-14 08:24 x
ポポちゃん、
今理氏にインタビューしてみた。
スイートポテトは好きじゃない。
かぼちゃもよっぽど美味しくローストされているか、
スープじゃない限り嫌い。
日本の煮豆は食べたことがない。
以上でした。笑
忙しいのがわかっているから頼めないってわかるよ~。

ママンさん、
やっぱりタスマニアへ行く運命のようですね。笑
タスマニアはリーズリングとシャードネイも美味しい。
あと、ヴィクトリア州にも美味しいピノを作る地域があります。
Commented by かおり at 2009-06-14 08:32 x
モーニング、モニちゃん
ミニ旅行ってやっぱり楽しいね。
そしてブログをやっていると経験を皆とシェアできるから
楽しみが倍になるところが好きだな。

marimariさん、
栗きんとんを手作りされているんですね。エライ。
口当たりの良いワインは、沢山飲んでしまうから危ないですね。
Commented by かおり at 2009-06-14 08:39 x
chocolataちゃん、
渋皮煮を最初に作った時は大変だったよー。
でも今年は大量の栗を剥いたから、何でも練習すれば上手くなるみたい。
私ね、気に入ったワイナリーに出会うとすぐにその地に住んで働くことを想像しちゃうの。笑
オーストラリアへへ早くこれたらいいのにな。
Commented by 江戸の俊 at 2009-06-14 08:55 x
TASの気候は北海道に似て、夏は雨が少なく、昼は結構気温が上がるが、夕方になると急激に冷え込む。この気象条件が風味の良い葡萄をつくるのだね。経堂の酒屋でもTAS産のピノ・ノワールとリースリングを売っている。2~6千円くらいかな。理氏はタルトの栗を避けて食べるって。それじゃマロングラッセも駄目だね~
Commented by 美愛 at 2009-06-14 10:55 x
栗のタルトおいしそう!コンピューターの画面からガブっと行きそうになりました。笑 ワインのお話すっごく興味深かったです♪
お友達にお礼としてワインをプレゼントしたいな~と思っていたので、ここのワイナリーで買ってみようかな~と思います☆  
Commented by 明日香 at 2009-06-14 12:37 x
このタルト!!!!!!私ごのみ!!!!!!!

かおりちゃんのきょうのまちまちさんのご紹介みて、うんうんとうなづいてしまった。まちまちさんの優しさ・・・ほんわか・・・きっと美しいオーラを放った素敵な人なんでしょうね。。。

応援して帰るね。いま お気に入りのドラマ見てるの(爆)>アラフォー いま アメリカでやってんだー!♪
Commented by ルナコ at 2009-06-14 17:51 x
美味しそうなタルトだ~
こんなタルトをさらっと作っちゃうんだよね
やっぱりかおりちゃん、すごいっ
さっきかおりちゃんレシピを作ったよん
Upしたら連絡するね~
すごく美味しかった
Commented by ほ助 at 2009-06-14 20:38 x
栗大好き
やっぱ今年の秋も栗の皮剥きするんだろうなー
こんなタルト見たら食べたくてしょうがないよ
まちまちさんとこゆっくり覗いて見る!

おうえん
Commented by starofay at 2009-06-15 09:21
江戸の俊さん、
マロングラッセは、食べないでしょう。でも日本のモンブランなら食べるかも。(甘露煮を取り除けば)

美愛ちゃん、
そちらで栗売ってる?
今食べられなくても、渋皮煮を作っておけば
産まれた後に食べられるよ。

明日香ちゃん、
あらふぉーって日本のドラマなの?
で、アメリカで観れるの?いいなあ。
Commented by starofay at 2009-06-15 09:22
ルナコちゃん、
わ~何を作ってくれたのかな?わくわく。

ほ助ちゃん、
今年の渋皮煮は、かびちゃう前にさっさと食べるんだよ!
Commented by na研究員 at 2009-06-15 09:55 x
かおりちゃんおはようございます! タスマニアのピノノワールがおいしいのだなんて! 現地消費型でしょうかね?
 試飲に来てさんざん時間を使ったあげく買わない人はなんなのでしょう? よほど口に合わなかったのか、 もしくははじめから買うつもりなどなかったのか。   後者が多いのだろうなぁ。。。  

 栗が嫌いだなんて珍しい!  美味しそうなタルトだぁ☆

  
Commented by starofay at 2009-06-15 15:35
なーちゃん、
ワイナリー巡りをする人には、その地域のワインに本当に興味があり色々と味わってみたいタイプと、無料でお酒を飲める観光と考えるタイプの二種類がいるの。高いワインを良いグラスで有料でテイストさせてくれるワイナリーも最近は出てきている。私は有料のところの方が買わなくても罪悪感がないから好きだな。
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